新田次郎全集〈第6巻〉孤高の人 (1975年) ※古書なので画像ナシ
昭和初期の実在の登山家「単独行の加藤文太郎」の半生を小説化した本。
神戸の造船会社の研修生時代から山歩きを始め、めきめきと頭角をあらわした加藤は、会社員として限られた時間と資金のなか、単独行で冬山の難ルートを制覇していった。
分厚い本でもあり、いろいろな楽しみ方が出来る。
加藤文太郎の山行のすごさに感服するのはもちろんだが、
携行品や行動食については登山の実用書になっているし、
神戸での会社の話、恋愛がらみの話など、普通の小説としても面白い。
山の情景も素晴らしく、空の景色、星空、雪を踏む音、夜明けの峰々。。。
五感に迫ってきて、まるで自分が歩いているような気がする。
英雄伝と評価される本だが、実際に読むと、不器用でおっちょこちょいなところもある加藤の様子が可愛い。
最期は、加藤の人間らしい弱点が遭難へと追い込んでいったように思われて、切なかった。
実在の「加藤文太郎」が本名で出てくるが、新田次郎が創作した部分も多い。
本名を使用したのは、加藤文太郎の奥さんの強い希望があったと断り書きにある。
加藤以外の登場人物は仮名。 加藤自身による手記【単独行】を参考としたそうだ。
(2010.1月14日読了)
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51
2010年03月11日 13:56
はじめまして。
いつもこっそり書評をみさせてもらってます。
加藤文太郎のアウトローな生き方がかっこよく、
『孤高の人』は僕の大切な本のひとつです。
>山の情景も素晴らしく、空の景色、星空、雪を踏む音、夜明けの峰々。。。
五感に迫ってきて、まるで自分が歩いているような気がする。
文太郎の人物描写もさることながら、風景描写も素晴らしいですね。
『剣岳』『銀嶺の人』もお気に入りです。
たこΩ
2010年03月12日 00:42
51さん、こんにちは!
実は、私も51さんのサイトをこっそり読ませていただいておりました^^/
『劔岳』は仕事を目的としての登山で、視点が違っているのが興味深かったですね。『銀嶺の人』も気になりますv
新田次郎では、『八甲田山 死の彷徨』が一番気に入っています。
三島由紀夫の『豊饒の海』シリーズ、『春の雪』だけは読んでいたのですが、その後の展開が想像以上に凄そうですね。
余裕ができたら、ぜひ読みたいです!
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言わずと知れた、2009年最大のベストセラー。
ジャンルとしては、SFに分類されるのかも。
物語の核は、どこなんだろう?
手探りで読むうちに、BOOK2終了。。。
テーマは、宗教かもしれないし、ファシズムかもしれない、
いや、素直に、会いたい人にただただ会いたいという、その気持ちなのかも?
正直なところ「さっぱり分からなかった」。。。
これだけ話題になったのは、昨年のエルサレム賞での「壁と卵」のスピーチが追い風になったためなのかとも思っています。
BOOK3も刊行されるそうなので、最後まで読んだら、村上春樹が何を書きたかったのかを
もう一度考えてみたいと思います。。。
(2009.12月24日読了)
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シカフ
2010年01月05日 21:38
あーこれ、忘年会で満面の笑みでたこΩに「これっ」と、見せられて、
「なに、それ?」と返した時に、たこΩが口をあんぐり開けた時のあの本ね。
知らなかったんだよ~。流行のクイズ本かと思った・・・。
たこΩ
2010年01月05日 22:48
シカフの唯我独尊っぷりは、天晴れだヨ!
いちおーニュースとかでも出てたんだよぅ。
クイズ本には笑った〜 でっかくQだもんねー。
もしかすると、ホントにQUIZかも。それくらい分からんかった。
シカフ
2010年01月06日 23:03
ヒトが驚いたときって、口が開くんだなーと感慨深かった・・・・・
たこΩ
2010年01月06日 23:15
見るのは私の口じゃなくって本でしょー!
って、そんなにあんぐりだった?
シカフ
2010年01月10日 20:00
今世紀最大のあんぐり。
ありびり
2010年01月13日 10:21
やっぱりか・・・
昔、「ノルウェーの森」読んだときも、さっぱりわからん・・・だったのだけど、年とったから村上春樹もわかるかも、と思い、図書館に予約したが。。。やっぱやめとくわ。きっとたこΩちゃんと同じ感想になる。
それにしても、シカフさん、私もあんぐりだわ。
たこΩ
2010年01月15日 19:47
あんぐり記録保持者になってしまったようじゃな。
ありびりさん、
いやいや、そんなこと言わないで、是非読んで見て下さい。
そして「ついつい読んじゃった」仲間になって下さい。
「ノルウェイの森」読んだのは20年以上前。。。読後感は「ふーん」ていう感じだったかなー。
当時はなーんも考えずに本を読んでいたんだろうな。
そして、、、 図書館に行ったついでにBOOK3をリクエストしてきました。
すでに予約準備も整っていて、私で12番目。 読む!最後まで!
lazyMiki
2010年01月16日 10:22
たこさんこんにちは~。
(もしかして今年初めて?あれ?もしそうだったら、今年もどうぞよろしくお願いしまーす^^)
これ、友人が貸してくれて今2冊手元にあるのですが、年末年始バタバタしている間にあれやこれや未読の本がたまり、まだ手をつけられていません。早く読んでみたい・・・けど、やっぱりわからないんですね!私もわからないに違いない。もう、確信。
ところで、先日「みずうみ」読みました。
ナント、ストーカーの話だったんですねっ。
感想文をUPしたのですが、こちらのブログにリンクを張らせて頂きました。よかったですか?・・・て、事後連絡ですみません。
たこΩ
2010年01月16日 19:42
lazyMikiさん、こんにちは〜。
そして、、、 今年もどうぞよろしくお願いいたします!
もうお手元にあるのですね!! ということは「読んじゃった仲間」になるのは時間の問題ですね^^/
今のところ、解釈は人によって全然違っているように思われるし、BOOK3を読んでもそれは変わらないような予感が… どこに行くのでしょう、村上春樹。
で、、、 「みずうみ」
Mikiさんの感想を読ませていただきました!
そうなんですよー。そーゆー話なんですよう。
で、早速コメントをつけさせていただこうと思いながら、ジワジワと不安になり、、、図書館に走りました! ただいま急いで読み直しています。
25年前と感じ方は変わったのか、今度はどこかに到達できる読み方ができるのか。。。ただいまドキドキビクビクと読み進めています。
リンクありがとうございます。
あ、、コメントで、たこΩは変態でもストーカーでもないって主張しとかなきゃ;;
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マーク・ストランドは、1934年カナダのプリンス・エドワード島に生まれ、現在アメリカを拠点として活躍する詩人。 なるほど、小説というより散文詩といった方がしっくりする。
全14編の短編集。
表題作【犬の人生】は、前世が犬(コリー)だったという男の話。
ある晩、男は彼の妻に、犬として生きた人生で感じた自然の美しさを語り、犬として辛かったことを告白する。その翌朝、夫婦は二度とその話をすることはないのだと感じる。。。
全編そんな感じ、というより、むしろこの話は分かりやすいくらい。
【小さな赤ん坊】など、何を書いているのかまるで分からず、それでいて気持の中にすとんと入り込み、積み重ねられたイメージが心に何かを残す。
訳者あとがきの中での、『なんのこっちゃ』という一言が、言い得て妙。
言葉から紡ぎだされるイメージを辿って小旅行を楽しむ。
旅から帰ると、そこはいつもの場所であるけれど、何かが少し違っている。。。
私にとっては、そういう本だった。
(2009.11月28日読了)
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穂高連峰・前穂の東壁。小坂と魚津、ふたりの若い登山家が冬期未踏のルートを征服するべく、凍りついた岩壁を登っていた。一瞬。トップをとっていた小坂が落下、後ろでひかえていた魚津の視界から消えた。ふたりをつないでいたはずのナイロン・ザイルをたぐると、ザイルは無惨に切断されていた。
親友を失った悲しみ、切れないはずのナイロン・ザイルが切れたことに対する世間の疑惑。
残された魚津の苦悩の日々が、いくつかの視点から描かれていく。
井上靖が、上高地・徳沢園にこもって書いたという山岳小説。
なるほど山の風景が美しく描かれているけれど、、、舞台はほとんど都内のような。
山というより、魚津をめぐる色々な人間関係が面白い。
特に小坂が横恋慕していた八代美那子と、彼女の二十七歳年上の夫・教乃助との一種独特の感情のやりとり。井上靖はこういう繊細な感情の描写がウマいなあ。子どものころ土蔵でつちかった観察眼がいきているんだろうな。
ラストは思いきりロマンチック。山男のロマンと言うやつなのかしらん。
(2009.11月29日読了)
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lazyMiki
2009年12月16日 00:51
あー、これ、読みたいけどまだ読んでないんですよね。
ちょっと前に、NHKでドラマ化されたでしょ。
見た、というほどちゃんと見てはいなくて、時々つけっぱなしにしていた、というぐらいなんですが・・・(だから、誰が出てたかも思い出せないんですが)。
井上靖さん、最近とんとご無沙汰してます。
いや、もともと歴史モノをほんの数冊しか読んでないかな・・・(流行った頃に^^;)。
たこΩ
2009年12月16日 23:22
Mikiさん、こんばんは!
私も見損ねちゃったんですよ、、、ドラマ。
井上靖、歴史モノは「風林火山」しか読んでないのです。
自伝の「しろばんば」から始まる洪作くんシリーズは気に入って読んでいたのですが、、、
井上靖は、どうしても壮大なドラマより、日常的なちょっとしたところを書くのがうまい印象があって。
でも、世間の評価はそっちじゃないんですよねー。
うーん、なんでなんだろ。
lazyMiki
2009年12月17日 00:15
あ、「しろばんば」のシリーズですか。うんうん。
あれ、たぶんその1冊目「しろばんば」しか読んでまへん。
私が読んだのは、「天平の甍」とか「額田女王」とか「本覚坊異聞(漢字違うかも^^;)」あたり。
あと、もう数冊読んだと思うんですが。
たぶん、世間一般の高い評価はこの辺りの作品群ですよね。
ひと頃、「ノーベル賞を待っているらしい」とか言われたりして。
なんか、井上靖氏の人物像って、シルクロードつながりなせいか、先日亡くなった平山郁夫氏とかぶります・・・。
たこΩ
2009年12月17日 01:20
「天平の甍」とか「額田女王」とか「本覚坊異聞」…
気になりつつも、読むチャンスをずるずる逃しています。
このあたりを読めば、世間の評価との溝が埋まるかも!?
「ノーベル賞」の噂があったとは、ちょっとびっくりでした。
もしかして「しろばんば」で?(←ワタシ的に傑作 ^^;;)
平山郁夫氏逝去は、なんだか寂しかったです。
まだまだお元気で活躍してほしかったのに。
ところで、先日のMikiさんのブログでの話題の続きなのですが、、、
そうですよね、三島由紀夫と川端康成って同時代の作家ですものね。
お互いになにか意識しあうものがあったのかも。
あれからとても気になりだして、来年は例の2冊を「きちんと読もう」と決意!しましたよ!
lazyMiki
2009年12月18日 00:29
実は、例の2冊、今、図書館から借りてきて手元にあるんですよ。
せっかくたこさんに教えて頂いたから、セットで読もうかな~と思ってるんですが、そう思いつつ、また畠中恵さん読んでるしっ^^;
なんか年末でバタバタしてるし、読めるかな~。
ところで、気づけばこちらのブログを私のブログにリンク表示させていただいてなかったんですが、してもよいですか~?
たこΩ
2009年12月18日 15:54
おおっ!早速ですね!
畠中恵さん、明るそうな印象で、面白そうですよね。
いつか暗くてグロテスクすぎるものを読んで気が滅入った時にと、思っております^_^
「みずうみ」はわりと妙な小説なので、「なんだこりゃ」となってしまいましたら、お許しくださいませっ
いえ、きちんと読むと深い意味があるのでしょう、きっと。。。
リンクの件、ありがとうございます。ぜひよろしくお願いいたします!
当ブログも、そのへん充実させねば、、、
シカフ
2009年12月21日 21:24
lazyMikiさん、今晩は。ご無沙汰しております。
リンクの件、ありがとうございます。宜しくお願いします。
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国立伝染疾患研究所の研究員・永谷綾は、新型インフルエンザ対策を進めることに
信念を持って取り組んできた。上司であるウイルス部長の大田からの信頼も、厚い。
だが、厚生労働省の新型インフルエンザ対策の不備を追求した綾は、研究所を追わ
れる。同時期に “弱毒型” インフルエンザが発生し、同省の対策の甘さが露呈した。
情報操作による感染の拡大、ワクチンの不足。綾は政界、経済界に救いを求めた。
【H5N1】 に続き、読んでみました。『今まさに』 の書下ろしです。ストーリーの中に
厚生労働省に対する怒り爆発。いや、怒りの中にストーリーが。これは、この感じは、
そう!海堂ワールドに通じるものがあります。医療者も研究者も、現場の人間は皆
怒っている。それをバックアップするのは、自分たち一人一人だと感じました。
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