
空中ブランコのフライヤーを母に、キャッチャーを父に持つ姉弟は、サーカスで育つ。
だが、母の転落事故を機に、姉弟は離ればなれになった。職を転々とする父と暮らし、
社会の底辺を這うように生きてきた弟。水商売をする母親と暮らし、視力を失った姉。
長じて姉弟が再び一緒に暮らし始めたとき、さらなる悲劇が幕を開けた。
なんてスゴイ題名なんでしょう。夢の世界、サーカスの描写から物語は始まります。
幼少期からの回想と現在の暗部が姉弟それぞれ交互に語られ、台風が合わさると
威力が数倍になるように、悲劇が倍増されるであろう緊張感をはらみつつラストへ。
悲劇で終わろうとも、やはり大石作品は愛を語っているのだと思うのです。
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翼と翔太は異父姉弟である。父と母はサーカス団の花形である空中ブランコ(安全ネット無し)のパフォーマーであった。
ある日、フライヤーで...
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母親に虐待され捨てられたリョウは、長じて人工妊娠中絶手術の専門医となった。
そして今から三年前、家屋を購入したリョウは、地下室を私的な処刑場に変えた。
多くの料理を注文し、ほとんど手をつけなかったモデル。子供を虐待する若い母親。
池に洗剤を撒き、多くの鯉を殺した男。リョウは自分が死に値すると判断した人間を
地下室に閉じ込め、残忍な手段で殺していく。そう、リョウは連続殺人者だった。
激しい憎しみではなく、淡々と残忍な手段で殺人を犯すリョウ。そして、いつかは
《あの人》を地下室に・・・。人間にとって愛されて育つということは、本当に大切な
ものだと改めて感じました。いつも思うことですが、こんなに淡々と書かれていて
なんでこんなに引き込まれて読んでしまうのでしょう。不思議だー。
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たこΩ
2009年10月10日 23:44
ぬぅ… テーマは、愛のある子育てなのか…
大石圭は、いつもスゴい設定だね。
シカフ
2009年10月11日 17:22
そう思ったんだよ・・・・
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ある雨の夜、九年前に一緒にコーヒーを飲んだ佐々木千尋を、直人は突然思い出した。
それは、直人の人生で最も幸福だった瞬間だった。もう一度会いたい。だが、探し出した
千尋は生活に疲れ切った年齢不詳の女になっていた。美しかった彼女を変えたものは?
直人は千尋の近くに越し千尋の家の鍵を手に入れ、今日もベッドの下に潜む。
『もう一度だけ、千尋と一緒にコーヒーが飲みたい』 直人の望むことはそれだけですが、
盗聴したり家に忍び込んだり、やっていることは立派なストーカーです(笑)。しかも、時々
居間のソファーや寝室のベッドの下に入っています。気付かないのか?と、突っ込みたく
なりますが、DVを絡めた背景が効いていて、気付かないかもと思わせてくれます。
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15歳の時に隣家の男に拉致監禁された奈緒子は、男を殺害し地獄から生還した。
だが、奈緒子も家族も二度と元通りにはならなかった。やがて、奈緒子は不妊治療
専門の医師となる。末期癌の母親が入院しているホスピスと、勤務先のクリニック。
その往復以外に奈緒子が行く場所は、ホテルの一室。そこで奈緒子は、所属する
SMクラブのM嬢《セリカ》として、今夜も客に罵られ虐げられる。
女性が主人公の話を初めて読んだような気がします。根は善人で感情は不器用な
主人公の男性が多かったので、意外な展開です。奈緒子も家族も辛い話でした。
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芙季絵は幼い頃、いつも自分の中にいるもう一人の『ふきえちゃん』と話していた。
時がたち、芙季絵は『ふきえちゃん』のことを忘れた。だが、『ふきえちゃん』は忘れ
てはいなかった・・・『ふきえちゃん』の怨みが徐々に芙季絵の体を蝕む。芙季絵の
母・季和子は霊力を持つ妹の真理子にすがり、除霊は成功したかに思えたが・・・
同時に刊行されていたので、【白い老女】 と対になっているのかと、勝手に思って
いましたが、別物でした。世界は一緒ですが、『呪怨』の本家本元のあの家からも
だんだん離脱し、人間の呪いや怨みがいかに凄まじいかの話になっております。
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