池井戸潤

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【シャイロックの子供たち】 池井戸潤

シャイロックの子供たち


シャイロック:シェークスピアの「ヴェニスの商人」に登場する強欲な金貸し。

理不尽なノルマに喘ぐ東京第一銀行長原支店で起こった、現金紛失事件。
疑われた女子行員の疑いをはらそうと、独自に調査をはじめた上司が失踪。
彼はなぜ姿を消したのか・・・。行員とその家族を描いた十の短編が、現金
紛失事件を機に謎解き長編へと変わる。事件の真相は?


氏の作品を読むと、「銀行ってなんて恐ろしいところだ」といつもビビリます。
ああ、銀行に勤めなくて良かったと。あちらからオファーもありませんが・・・
理不尽なノルマに喘ぎ、人と金とを天秤にかける行員達が最後に選ぶ道は、
どちらも厳しく辛い。でも、読後感が爽やかなのは、働く者はかくあるべきと
いうメッセージが熱く伝わってくるからでしょうか。

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【空飛ぶタイヤ】池井戸潤

空飛ぶタイヤ


トラックのタイヤ脱輪による、歩行者の死亡事故。
後に、財閥系自動車会社の不正を暴くこととなった実際の事件を題材に、
事故をおこした小さな運送会社、自社の不正に直面する自動車会社の社員、銀行員らを
描いた企業小説。


警察からも「トラックの整備不良が事故原因」と決めつけられ、八方塞がりになりながら、
社員に支えられ、必死で会社を守ろうとする運送会社の社長。
この社長や社員にも泣かされるけれど、自動車会社・販売部「沢田」の
せせこましくも良心を捨てきれないところが好きでした。
他にも味のある人間たちが多く、こういう小説が読みたかったんだと幸せいっぱいに…。


読み終わって一番気になったのは、事故車の調査を、その車の会社がやっていたこと。
事故車を製造している会社は、事故の当事者でもあるのに、そんなんでいいの???と
思ってしまいました。 そりゃ、不備があっても隠すよねー。
(2009.2月2日読了)

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【M1】池井戸潤

M1
高校教師の辛島武史は、教え子の父の会社の倒産を救うため、
主要取引先である「田神亜鉛」が君臨する、田神町へと赴く。
元々商社で企業調査を専門としていた辛島は、町の経済の状況に疑問を抱いた。
田上町で流通する闇の通貨、暴力団の資金洗浄に絡む巨額の取引…
資金が行き詰まるに従い、田神町の経済は急落し、町は破滅的な崩壊へと向かう。


教え子のために、そこまでする辛島に「?」なのですが、
金の流れを操作する、あらゆるテクニックに、ひたすら感服。
世の中には、こんなに複雑なことに関わり、活用できる人がいるのですね。
その頭脳を、人の幸せに使う人もいるし、自分の欲望を満たすためだけに使う人もいる。


タイトル「M1」の意味は、「狭義のマネーサプライ(通貨供給量) を意味する記号で,現金と預金の総量を指す」と、作中で説明されていました。
うーん、分かったような分かんないような。 やっぱり、分からんな。
(2009.1月8日読了)

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  シカフ

2009年01月26日 20:51

あ、これ池井戸潤作品を読みまくったときに、読んだ。
文庫本で【架空通貨】に改題されたものだったけど。
世の中には色々な仕組みがあると驚かされた一冊でした。

  たこΩ

2009年01月27日 00:53

お、読んでたんだね!
今、保険の契約更新時期でね、電卓たたいて考えてるんだけれど、
どうすれば損しないのか、分からん!
金融のセンスがある人が、ホント羨ましいよ…

  シカフ

2009年01月27日 22:41

各方面に一人でいいから、専門家の友人って欲しいよね
医療関係は外せないし、あと個人的には株と法律かな
あ、軽く一杯ひっかける飲み屋と、まったり出来る温泉宿と
(妄想はとどまることを知らない。。。)

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【株価暴落】 池井戸潤

株価暴落


白水銀行審査部に勤務する主人公・板東洋史が担当している巨大スーパー・一風堂は、
グループ売上二兆円、傘下に数百社を擁し流通業界の巨象といわれる大企業でもあると
同時に、一兆円を越す有利子負債を抱える白水銀行最悪の業績懸念企業でもある。
その一風堂を襲った連続爆破事件。
株価は暴落、一風堂の巨額支援要請をめぐり板東は企画部の二戸と対立する。
一方、犯人と目された男の父は、一風堂の強引な出店で自殺に追い込まれていた。


と、ここまで書いたら、たことカブっていることに気付きました。
いやぁ、プロフィールで好きな本の一つにしたので、書いておこうかと思ったら。


池井戸氏は好きな作家でもあるので、作品はほぼ読んでいます。で、一冊を選ぶと
したら。迷いましたが、これにしました。最後まで争ったのが、【最終退行】ですね。
もうこれだけで、嗜好がわかってしまうかもです。組織の中で働くのって、少なからず
企業と顧客の間で考えることっててありますよね? ここまでシビアではないにしろ、
共感出来ます。“コンプライアンス”って言葉の意味を、教わりました。

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【株価暴落】池井戸 潤

株価暴落


白水銀行に巨額の追加融資を取り付けようとする、大手スーパー「一風堂」。
しかし、経営再建の見込みは難しいと、融資に反対を続ける白水銀行審査部の板東。
その矢先、「一風堂」の店内で、爆破事件が起き、
それを引き金に、暴落していく「一風堂」の株価。
銀行内で、融資続行を主張する企画部の二戸、対する審査部の板東。
二度目の爆破事故。
爆破犯と思われる青年の浮上。
「一風堂」上層部での内部分裂。
さらなる爆破予告、ついに爆破事件の真犯人を追い詰めるが…


視点を変えながら、語られるストーリーは、かなりの迫力。
最後まで気が抜けない、どんでん返し。


お偉いさんて、こんなに自己チューなのかと、現実とオーバーラップしてしまう。
「一風堂」のモデルになったスーパーは、経営陣も一新して、再建に向かってますが。
これからどうなるんでしょうね…


シカフのおすすめ本だったので、読んだこの本。面白かったデス。
シカフのレビューも、乞うご期待♪

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