大学の建築学科を出て中堅ゼネコン一松組の建築現場で3年を過ごした富島平太に、
まったく畑違いの「業務課」への辞令が下された。
「業務課」とは、公共工事を受注するための部署、通称「談合課」。
表面的には「脱談合」を装う建築業界だが、談合なしでの受注は叶わない。
1円でも他社より安い受注金額を打ち出すために奔走する「業務課」チーム、
これ以上は下げられないと噛み付かんばかりの下請け業者たち、
生き残りをかけて駆け引きに臨む会社のトップ、
それを影で操る政治家、フィクサー。それを追う検察官。そして銀行。
『ひとつの工事を受注するために、何人もの営業マンたちが必死で工作している。この国が資本主義社会であり、競争がその原理原則であるが故に、それに打ち勝とうとあらゆる策を講ずる。知恵の限りを尽くして、生き抜くためにー。』
そのデッドヒートに、夢中になってしまった。
登場人物もそれぞれに良かったけれど、ワタシとしてはやっぱり、実はヤリ手のおでぶちゃん西田が好きなんだなあ。
7月に放映されるドラマ、西田の役を豊原功補で見たかったかも...。
池井戸作品では【空飛ぶタイヤ】に並ぶ面白さでした。
(2010.5月22日読了)
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