【ジョーカー・ゲーム】柳広司

ジョーカー・ゲーム

ジョーカー・ゲーム/幽霊/ロビンソン/魔都/XX(ダブル・エックス)

第二次世界大戦前、日本陸軍のなかに秘密裏に設立されたスパイ養成学校「D機関」。
優秀な若者を難解な試験によって選抜し、スパイとして鍛え上げ、影の存在として世に送り出す。発案者の結城中佐自身も、かつて優秀なスパイとして暗躍していた過去を持つ。

影の存在として生きることを要求されるスパイは、どんなに優秀であっても栄達を望めるはずもなく、常に命の危険にさらされながら、ひたすら孤独である。
彼らが求めるのは自身の能力を試すためのスリルいっぱいのゲームへの渇望である、らしい。

人間性を失っていた軍隊。その中でも非人間的な機関として嫌われていた「D機関」。
そんな化け物集団の親玉・結城中佐が、ニュートラルな人間性をかいま見せるラストシーンの敬礼。カッコイイゾ。
(2010.4月3日読了)

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