S精神病院に勤務する精神科医の榊は、事故死した前任者の患者を数名引き継いだ。
亜左美と及川の面接中の言葉から、前任者の死は五十嵐の書いた回想録に鍵がある
のではないかと榊は疑う。が、五十嵐の担当医は院長であり、面会禁止患者であった。
首都国立博物館の学芸員・江間遥子は、父の遺品の手紙から収蔵品に贋作の疑いを
持つ。差出人の五十嵐は父と同時期に同館の学芸員をしており、現在はS精神病院に
入院していると情報を得た遥子は病院を訪れるが、五十嵐との面会は叶わなかった。
精神病院と博物館、五十嵐を中心に二本の線が交差する。
精神病院と博物館。ミステリやホラーの要素が満載で、何の関係も無い二つの施設が
どう絡んでいくのだろうと期待しつつ読み進めましたが、一瞬掠っただけで離れていって
しまいました。亜左美の病名診断の難しさがどんどん膨らんでいき、個人的には残念な
方向に。流れは一つにはなりませんでした。もっと、絡んで縺れて欲しかった〜〜〜。
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