【魔王】 伊坂幸太郎

魔王


    魔王/呼吸


会社員の安藤は、ふとした拍子に自分の力について確信した。念じれば、相手が必ず
念じた言葉を口にする。その力を『腹話術』と名付けた安藤は、有効範囲を確認するが
弟・潤也に体を心配され、自身も『腹話術』の副作用なのか息苦しさを感じていた。
一方、カリスマ的な政治家が現れ、世の中は彼に流されていく。流されない木のように
安藤は、その能力を携えて、一人の男に近づいていく。/魔王より。


安藤の死後、猛禽類の定点調査を仕事にし仙台に越してきた潤也。安藤とは異なる
『兄貴が憑く』と名付けた力。潤也もまた、流されずに進んでいく。/呼吸より。


誰かのためにするのではなく、自分がそう思うからする。というものが、淡々と書かれ
ていて面白かったです。伊坂作品の中では、ベストスリー・オブ・シカフに入りそう。


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