
東京郊外のさびれかけた商店街にある、昔ながらの店「谷島酒店」。
父と母、四人娘の谷島家の、ターニングポイントの1年間。
仲良しだった叔母の死、祖母の入院、変わり者の次女の作家デビュー、、、
家族が失くしていくもの、いつの間にか変わってしまう日常が、
四女・里々子を通して、じれったく、優しく、騒々しく描かれる。
うまくいくことばかりじゃなく、失うものを思い切るのは難しく、
どこにでもいるような谷島家の人たちの風景が、自分のもののように感じられました。
独特の情景の切りとり方の巧さに、暖かな空気が流れていて、
ようやく読みたかった角田さんの文章に出会えた一冊です。
(2009.6月22日読了)
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