【飼育する男】 大石圭

飼育する男


ある午後、少年は色褪せた雑誌が落ちているのを見つけた。頁を開くと、そこには
裸の女性達が、一様に男達に支配され家畜のように扱われている写真があった。
玲奈がいつものように夫と子供を送り出し、宅急便にサインをしようとした時だった。
首筋に何か尖った物が触れたと思った次の瞬間、凄まじい衝撃が玲奈を貫いた。
目が覚めた玲奈に男は言った。玲奈は自分の所有物になったのだから、諦めろと。


あとがきに、『自分の心には邪悪な生き物が棲みついている。そいつはとても忌ま
わしいことを思い付く。しかし忌まわしいと思う反面とても魅力的で、いつか自分は
それをやってしまう。犯罪者になってしまう。そいつが考えた邪悪なことを紙に書き
つけることで、その欲望を解消させ、犯罪者になることを免れた』 とありました。
エピローグかと思いました。そんな感じの一冊でした。

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