
藩主の跡取りをめぐる陰謀に父を謀反人として失った、文四郎少年の成長が、
清流と雑木林、豊かな稲田に囲まれた城下町の、めぐりゆく四季の情景なかで描かれる。
裏切ることのない、友情。
幼なじみのふくとの淡い初恋、その切ない結末。
忍苦の日々のなかで、文四郎を支えた剣の修行。
淡々と静かな筆致で描きだされた、重みのある迫力。
胸いっぱいにさせられる、文四郎の誠実さ。
あまりにも美しい小説を読んでしまって、次の本に取りかかれなくなってしまいました。
(2009.4月2日読了)
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