
仙台でのパレードを行う金田新首相の頭上で炸裂した爆弾。
元宅配ドライバーの青柳雅春が、首相暗殺の容疑者として挙げられる。
事件発生から2日間、絶望的な逃走に賭けた青柳。 彼はどうなってしまうのか?
「事件のはじまり」「事件の視聴者」「事件から二十年後」、
そして2日間の逃走を描く「事件」と続き、その顛末「事件から三ヶ月後」で終わる。
この小説の面白さは、「事件から二十年後」に詰まっている。
この章を読んで、事件の黒幕の大きさを予感し、
前章「事件の視聴者」をうけて、報道の裏側を知る期待が膨らむ。
そして読み終えてから、もう一度「二十年後」の章を見直し、
「うーん…!!」と唸ってしまうのです!!!
話そのものも面白いのですが、なんといっても「二十年後」が効いている。
いたるところに伏線がはられていて、どうつながるのか、ワクワクしっ放し。
メランコリックでやや甘めのテーマと、かなりシビアなサスペンス。
2008年の話題作、期待以上に楽しめました。
(2008.12月20日読了)
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伊坂幸太郎
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