
豪農の跡取り、結木輝和は40歳を前に、ネパール人の女性・カルバナを嫁として迎える。
妻となったカルバナを、外国語の名前では呼びにくいと、初恋の女性の名前で呼ぶ輝和。
カルバナは結木家での生活に馴染むことがないまま、次第に奇行が多くなり、
ついには、結木家のすべてを失わせていく。
輝和は、結木家をなくしたことで、ようやく自分と向き合えるようになる。
本当に自分が必要としているものを欲し、
結木家の本来の姿である「百姓」として、「再生」する。
鬱屈した生活から、何かを求めて転落する姿に、この前読んだ【聖域】がよぎり、
土に生きることで、神に近づいていく女性の姿に、【逃避行】のラストが彷彿させられた。
日本の農業、新興宗教、第三国への援助、、、様々なテーマが凝縮した、密度の濃い作品。
最後の最後でたどり着いたカルバナの笑顔に、やっと息がつけた。
(2008.10月9日読了)
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篠田節子
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最後にはすがすがしさを感じられるよね。そこまではものすごく大変だけど。これもまた、自分はどうしたいんだろう?と考えさせれる一冊ですね。
聖域、ゴサインタン、ときたらぜひぜひ弥勒を読んでください。これはすごいぞ。もう読んだ?
「逃避行」の妙子も、この本の輝和も、家を失くしたところが出発点。いっそ1年くらい漂白の旅に出てみるとか。どうだろう?
「弥勒」読もうと思ってました〜!!!!
でも、篠田氏、重たいのが続いたので、ここらで軽めの「百年の恋」を先にしようかな、と。
彼女は結婚されているのでしょうか?妙子の生活とか、すごくリアルでしたよね。
「百年の恋」もかなり面白いですよぉ。「女たちのジハード」は読んだ?同じ類ですね。
「弥勒」などのおもーいのも書けるし、「イビス」みたいなちと怖い感じのもあるし、篠田節子さんは本当に幅が広いよね。
ご結婚はされていないと思うけど・・・かなり、リアルよね。
「百年の恋」いっきに読んでしまいました。
梨香子のモンスターっぷりは、さすが篠田氏。
篠田作品は一貫したテーマがあるけれど、パニックありホラーありミステリーあり、しかも今回はコメディーっぽくもあり、飽きませんね〜
ご結婚はされていないのですか… うーむ、すごい想像力!