【有頂天家族】森見登美彦
京都を舞台とした、森見ワールド炸裂ファンタジー。
洛中の人間は、実は、化けた狸と天狗との三つ巴なのだというところから、物語は始まる。
平安より、糺ノ森で営々と続く、狸の一家・下鴨家。
その父・下鴨総一郎は、3年前の年の暮れ、狸鍋の具となって、この世を去る。
残された息子4匹のうち、三男「矢三郎」が主人公。
父を鍋にして喰ってしまった人間たち、
妖艶な美女にして、空を駆ける半天狗「弁天」、
エロ親父のごとく、「弁天」を追いかける、天狗の「赤玉先生」、
仇敵のイトコにして、マヌケな狸の兄弟「金閣・銀閣」、
その妹にして矢三郎の元許婚「海星」は、
姿を見せずに、矢三郎を罵倒し、窮地を救い、またさんざん罵倒する、、、
役者はそろった! ラストに向けて繰り広げられる、とんでもないドタバタ劇。
狸たちの痛快な活躍に、拍手拍手。

