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【目くらましの道】ヘンニグ・マンケル


目くらましの道(上) 目くらましの道(下)


スウェーデンの歴史情緒豊かな地方都市・イースタの警察署。
ベテラン警部のクルト・ヴァランダーは、恋人と過ごす夏休みを心待ちにしている。
そんな初夏の夕暮れ、1本の通報で駆けつけた菜の花畑で、少女の焼身自殺を目撃。
ショックも覚めないうち、元・法務大臣が、背中を斧で割られ、頭皮の一部を剥ぎ取られた
凄惨な遺体で発見される。 3日後、さらに同じ手口による犯行の通報が…


一見、繋がりのない連続猟奇殺人の犠牲者に、
ヴァランダーを始めとする捜査陣は、犯人に近づこうと焦りを増す。
薄皮をはぐように見えてくる、犠牲者たちの背景。
犯人は、早い段階で明かされるが、後半スリルを増すストーリーに一気に読まされてしまう。


ヴァランダーをはじめとする、人物のエピソードの重ね方が上手い。
美しい森と湖、理想の社会福祉国家のイメージがある、スウェーデンの暗部に驚いた。
日本の警察小説とかなり異なる印象を受けるのは、国民性の違いなのか。


あと、本筋とは関係がないけれど、コーヒーを飲むシーンが、ものすごく多い。
5ページに1回は出てくるんじゃないかな。
朝起きて、出勤して、会議のとき、事情聴取をするとき、遺体発見の現場でも…
つられて、たくさんコーヒーを飲んでしまいました。


この【目くらましの道】は、シリーズ5作目とのこと。1作目から読んでみたい。

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