いたこニーチェ

夏休みに恐山に行き、間違えてキース・リチャーズをイタコに口寄せさせてしまった翌週。
高校生のとき同じクラスだった三木に突然呼び出され、とんでもない理由(自主規制)で
自分がニーチェの霊を降ろすから、早く洗脳を解けと迫られる吉田。面喰う吉田だったが、
世界に残されている時間はあとわずか、ニーチェの難解な哲学講義が幕を開けた。


図書館でプラプラして思わず手に取った一冊です。題名に惹かれて借りてしまいました。
哲学は全くわからず、ニーチェが哲学者とも知らず。そんなワタクシでも、最後まで面白く
読めたのですから難解哲学入門書としても素晴らしいのではと思います。吉田の洗脳を
解かなければならない「とんでもない理由」、哲学に詳しい方なら予想がつくのでしょうか。
話の展開もシンプルで読みやすいですし、意外にもSFとしても面白いのです。

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幽霊詐欺師ミチヲ 2

神のいる町/招かざる客

ホテルで出会った自称心霊ライターのサカキに、身の上を吐露したミチヲだったが、
入浴直後、部屋は女霊だらけとなり、貞操の危機を感じたミチヲは部屋を飛び出す。
それを仕掛けたサカキは、自分について来た女霊を全て夜明けまでに昇天させたら
ミチヲの勝ちだと勝手にゲームをスタートさせる。更には、カタリが「最低最悪」という
同業者まで現れ、最悪の一夜は幕を開ける。/招かざる客、より


シリーズ第二弾です。しばらくライトな感じで進むと思っていたのですが、意外と
早く次の展開になりました。今後も絡んでいくに充分なキョーレツキャラたちが
ダークな同業者として現れ、個人的には表紙にいる「スケキヨ」が好きですねw


幽霊詐欺師ミチヲ シリーズ情報;
【幽霊詐欺師ミチヲ 】 赤い逢瀬/約束手形

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幽霊詐欺師ミチヲ

赤い逢瀬/約束手形

五百万の借金を苦に自殺しようとした大神ミチヲの前に、カネコという犬を連れた
カタリが現れた。カタリは、ミチヲの命を買ってやる、そして非常に遣り甲斐のある
仕事を用意してやるので買い戻せと言ってきた。カタリの仕事とは、男に騙されて
自殺した女の幽霊に求婚して成仏させること。ただし、女の稼いだ金は全て頂くと
いうものだった。ミチヲは女の心を掴み、負債を返せるのか?/赤い逢瀬、より


有りそうで無かった話で、電車で読むのがツライほどストライクでした。笑えます。
カタリが一言語ったときから「好きになる」と思いましたが、久々のお気に入りにw
どうやら "幽霊詐欺師" には業界があるようで、滞在先のホテルとか、紙屋とか、
変態人形師とか。サイドの人物も大変魅力的で、奥行きを感じさせます。

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空を飛ぶための三つの動機

THANATOSシリーズ、死神美樹と探偵真樹の第六弾です。

美樹、真樹、付き添いの刑事を乗せた車は、山間で後続車に追突され崖から転落した。
後続車は爆発炎上、山火事からも逃げる破目になる。遭難した三人が辿り着いた場所は、
免疫系に障害を来した子供の治療をする、さる大学の研究機関だった。山火事の延焼で
道路はほぼ使えない。クローズドサークルで真樹が倒れ、一人目の子供が死んだ。


双子が"三人目"の付き添いの刑事と実際に体験した過去の事件を、湊が八人目の高槻と
九人目の佐伯に推理させるという展開です。現在と過去が入れ代わりながら進みますが、
どうも高槻と"三人目"がカブるんですよ。高槻と双子の間には、今までにない特別な連携が
あるのかと思っていたのですが、"三人目"との関係も重なるところがあり、特別ではない=
死亡フラグなのでしょうか。美樹と真樹、どちらの性格が破綻しているのか、一作品ごとに
わからなくなるのですが、一挙に決着がつきそうな、と見せかけて次回作どんでん有りか?
実はあまり印象にない"九人目"の今後?や、そういえば彼方さん消えちゃった?は如何に。


THANATOSシリーズ情報;
【パラダイス・クローズド】
【まごころを、君に】
【フォークの先、希望の後】
【リッターあたりの致死率は】
【赤の女王の名の下に】

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殺人調香師

幼い頃から嗅覚の鋭かった柏木薫は、長じて調香師となった。多くの香りに囲まれて
暮らしている薫だったが、彼が求めているものはただひとつ『その薫り』だけだった。
『その薫り』をさせた女は、ごく稀にしか存在しない。薫が17歳の時、電車で出会った
女を殺め、死んでからの方が『その薫り』が更によくなっていくことに気付いてしまう。
そして、連続殺人鬼となった薫は、『その薫り』を求めて破滅へと向かう。


柏木薫は彼の手によるオリジナル香水を主に扱う店を任されており、店のオーナーは
『その薫り』を持つ女なのですが、残念ながらそれだけでは欲望を満たすことができず
町で『その薫り』に出会うと追っていき、死後さらに芳しくなる『その薫り』を味わいたい
欲望に抗えず、殺人を犯していきます。全く身勝手な話なのですが、淡々とお上品で
そうこなくちゃと思うツボを突いた話です。17歳、高校二年生で自分を生んだ母親が、
薫が6歳のときに失踪、それ以後、薫は無意識に母を追い求めている気がします。

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